元薬屋のひとりごと

元ドラッグストア店員が語るクスリの話

症状が出る前に飲む、数少ない市販薬!

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大概の市販薬は、症状が出てから飲むクスリだと言えます。

それほ以前も説明したように、咳止めは咳を止める。解熱鎮痛剤は痛みを抑える。などの商品になります。

 

では、ドラッグストアで売られている数少ない症状が出る前に飲むクスリってなんだ??

 

それは酔い止めです。

 

乗り物酔いが多い方なら、分かったかもしれませんが、普通に過ごしているとそんなに使うことはありません。

 

そもそも、乗り物酔いする仕組みからお話ししていきますね。

 

我々人間は、普段は意識してませんが二足歩行でバランスを取りながら歩いています。これは他のほとんどの動物と大きく違う進化形態です。

では、なぜバランスよく立っていられるのかということですが、耳の奥に半規管と呼ばれる部位があります。

よく三半規管とか呼ばれますが、正確には半規管と呼びます。縦・横・垂直の各方向の動きを感知できるように3つ存在してるので、三半規管です。

 

左右の耳に存在し、それぞれから同じ内容や強さの動きや位置に関する情報が入力されてくることが重要で、左右いずれかの耳に異常が生じて、入力される信号のバランスや内容に変化が起こると、めまいが起こります。そして、同時にグルグルしてしまえば当然に酔うということです。

 

ざっくり説明すると、そんな感じです。

 

ちなみに、赤ちゃんが乗り物で泣く理由はこれとは違います。なぜかと言うと、小さい頃はそもそも半規管はしっかりとしていないからだそうです。

明確に何歳までとかは言えませんが、3歳くらいまでは乗り物で酔うと言うよりは耳がキーンとして、上手く耳抜きができなくて泣いている場合とかが多いのだそうです。

 

話が逸れてしまい、すみません。

 

酔い止めはそこからの信号を弱くしたり、吐き気が起きないように副交感神経が優位になり過ぎないように調整するものなんですよ。

 

ちなみに、この成分なんと、またしても、抗ヒスタミン剤が入っている場合が多いのです。だから、眠くなったり、鼻水も止まったりします。

抗ヒスタミン剤が万能すぎると言えますね。

 

市販薬でも珍しい症状が起きる前に飲むべきクスリです。乗り物酔いが多い方などは是非試して見てくださいね。

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